薬を飲まない=長生きなの?

長い間、「出された薬は全て飲もう」という薬信仰とも言うべき時代が続いてきました。
現在、それが転換点を迎えています。
医療機関で多めに処方された薬を、既に治癒しているにもかかわらず飲み続けたり、持病で飲んでいる薬のほかにも、何種類も飲んでいたりすることによる健康への害について、広く言及され始めています。

必要以上の量を飲むことで頭痛が起きたり、何種類もの薬を飲んでいると、飲み合わせが悪い場合には、重篤な症状を新たに引き起こしてしまうこともあります。
また、高齢者の例では、降圧剤を飲み続けていることによって、血流が悪くなり、その結果認知症を悪化させていることもあります。
これらの害が少しずつ見直され、「飲んで長生きする」から「飲まずに長生きする」ことへ、薬を飲む人々の意識も変化してきました。

今後は、それが常識になっていくでしょう。
ただし、何でもかんでも飲まないのが良いわけではありません。
医療機関や製薬会社が研究を重ね、効き目があるとされている薬は、必要時に適量飲めば、病状が改善することは確かです。
一切飲まないというふうに毛嫌いするなど、極端な飲まない信仰も、飲む信仰と同じように危険ですから、その点は注意しましょう。