心不全のアムロジンと重症化を予測したフローラン治療

肺動脈性肺高血圧症は肺動脈の血圧が持続的に亢進した状態になってしまう疾患であり、動脈硬化に伴う閉塞性のものや膠原病によるものなど様々なことが原因となって生じます。原因疾患がある場合にはその治療を行うというのが原則になりますが、原因疾患が特定できない特発性肺動脈性肺高血圧症も知られており、根本治療を考える場合には肺移植を行うしか手だてがないということもあります。
一般的な全身性の高血圧症と同様に血圧が高いこと自体では自覚症状が生じないのが一般的であり、肺動脈性肺高血圧症の治療においては予測される諸疾患の予防と肺動脈圧の低下治療が基本的な方針となります。肺動脈性肺高血圧症では心不全を来してしまうことが多く、心不全になってようやく自覚症状を持つようになります。そのため、心機能が低下していない初期に肺動脈性肺高血圧症が発見されることは稀であり、心不全の原因を究明している際に発見されるというのが典型的な流れとなっています。
病院を訪れる患者はまず心不全と診断されることが多く、アムロジンが処方されてその管理が行われることが典型的な流れです。アムロジンによって心不全治療と血圧管理とが目指されることになりますが、それでも症状が悪化していくことがままあります。アムロジンは血管を拡張させることによって血圧を下げて心臓への負担を軽減しますが、それ以上に肺動脈性肺高血圧症が進行して心臓に負担がかかってしまうとアムロジンだけでは役不足になってしまいます。
肺動脈性肺高血圧症と診断されるとその重症度が高い場合にはさらなる重症化を予測してフローラン治療が実施されます。フローランを持続点滴することによって血管拡張と血小板凝集抑制を強力に発揮させる方法であり、高い効果があることから今後も利用される方法と予測されます。しかし、持続点滴が必要となる点はフローラン治療で改良されなければならない点でしょう。